[くまをとる]

小さな商店はインターネットによって強くなるのか、弱くなるのか

大昔、インターネットは理想郷だという議論があったころ、インターネットを使えば小さな商店でも大きな企業や組織と対等にやりあえるのだ、というような理想論があった。今では、そういうことを言う人はあまりいなくなっている。人によっては、「結局資本が多いところが勝つわけで、前と全く変わっていない」なんてことを言う人もいる。

今日は、今までの経験や議論から本当はどうなのかという推測を簡単にまとめてみることにする。あまり本気で資料をあたっていないので、嘘や誤解があるかもしれません。何か思うところのある方はご意見を。

★95年頃の議論はどうだったのか。
インターネット商用化は94年だと言っていいので、95年と言えば一般の人が使い始めるようになってまもなくという時期だ。やっとウェブが一般的になって来た頃でもある。インターネットの研究をそれより前からやっていた研究室に所属していた僕は、Windows95にデフォルトで入っているIEのアイコンに「インターネット」と書いてあるのを見て、研究室の仲間たちと笑ったのを覚えている。(ウェブブラウザのアイコンに「インターネット」という名前を付けたことの鋭さには、5年以上後になってから振り返ってみて気づくことになる。)

そのころのインターネットは、まだとても世の中に普及しているとは言い難い黎明期にあり、使っている人はごく一部の人たちだけだった。「インターネットは社会を変える」という論調が出始めていた頃で、その中の重要な項目の一つとして電子商取引が挙がっていた。1995年は、まだインターネットを使った通販はやられていない時期だった。(インターネット通販をやったとしても、日本ではクレジットカードの決済ができなかった。当時はクレジットカード会社にインターネット決済を受け入れる枠組みがなかった。これはまたそのうち豆知識として書くかも)

そのころ、冒頭に言ったように小さな商店も大企業もウェブページの上では対等だ、がんばれば小さな商店でも大企業に勝てるということが言われた。確かに大企業も小さな商店もウェブページ上では対等に勝負できるように思える。チェーン店を作る資金力も必要なければ、店構えなんかも関係ないわけだ。

★現在のあきらめムード
現在はそれに対してあきらめムードが漂っている。小規模店舗は所詮大企業には勝てないとも言われている。これはなぜかということを簡単にまとめてみると、

・ウェブページを企画・作成・維持するには非常にエネルギーが必要で、コストもかかる。かなりの余力がないと難しい。
・基本的にはアクセス数と売り上げは比例関係にある。たくさんの人に見てもらえば売り上げも上がる。しかしアクセス数を稼ぐにはポータルサイトなどのヒット数の多いサイトに広告を載せる必要がある。そのためには広告費が大量に必要。
・みんながウェブに乗ってみると、やっぱりブランドの力は大きいことがわかってくる。

というようなことではないかと思われる。

★じゃあ結局、インターネットとウェブは既存の構造を変えることはできなかったのか。
いや、そうではないと思います。いまなお変わっている最中だと思うので最終的にどうなるのかはわかりませんが、小さな商店でそれなりに活躍しているところがあるというのも事実だと思います。

この続きはまた明日。

コメント(0)| Track back(0) | 2004-05-02 23:01:15

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